『私は貝になりたい』
1959年に公開された日本の映画。配給東宝。
理髪店を営む一人の男が、戦時中にアメリカ兵捕虜を殺害しようと
した罪(実際には怪我をさせただけ)を軍隊から復員した後の裁判
で問われ、BC級戦犯として死刑にされるという悲劇を描いた作品。
原作は橋本忍。脚色は橋本忍。監督は橋本忍。撮影は中井朝一。
豊松は「日本の軍隊では上官の命令に逆らえば命はないんだ」と主張
するが、「拒否しなかった事は殺す意思があったという証拠だ」とい
うアメリカ流の論理に跳ね返され、豊松に死刑判決が言い渡される
死刑執行の宣告を受けた豊松は、妻と子供に宛てて遺書を書き始める。
「せめて生まれ代わることが出来るのなら……お父さんは生れ代わっ
も、もう人間になんかなりたくありません。人間なんて厭だ。牛か馬
の方がいゝ。……いや牛や馬ならまた人間にひどい目にあわされる。
どうしても生まれ代わらなければならないのなら……いっそ深い海の
底の貝にでも……そうだ、貝がいゝ貝だったら、深い海の底の岩に
へばりついているから、何の心配もありません。兵隊にとられること
もない。戦争もない。房江や、健一のことを心配することもない。
どうしても生まれ代わらなければならないのなら、私は貝になりたい……」
2007年(平成19年)、SMAPの中居正広主演で劇場版映画化されること
が発表された。福澤克雄監督、橋本忍脚本。2008年冬公開予定。
監督 橋本忍・脚色 橋本忍
キャスト:フランキー堺・新珠三千代・菅野彰雄・水野久美
挿し絵提供 福住富雄様








